金銅五鈷鈴(こんどうごこれい)
平安時代後期
この五鈷鈴は、昭和四年四月社東邊山腹より単独発見されたものである。本品は、気品ある美しい形態を示し、表面の鍍金(めっき)も良く残り、往時の輝きを失っていない逸品である。五鈷鈴は、密教法具の一つで修法の際使用されたもの。
多度神宮寺伽藍縁起並資財帳(たどじんぐうじがらんえんぎならびにしざいちょう)
延暦二十年(八〇一)
多度神宮寺の縁起と伽藍及び資財の状況を記載した文章。寺院の由来、建物、仏像、仏画、写経、仏具などついてきされており、奈良時代後期の神仏習合及び、地方寺院の経済状況などを知る上で貴重な史料である。
竹帙(じす)
国指定重要文化財
竹帙は、経巻等を巻きつつむもので細かい簀の子を色糸で編み縁を錦でかざる。本品は 『多度神宮寺伽藍縁起并資材帳(たどじんぐうじがらんえんぎならびにしざいちょう)』を保存するために用いたものであるが、永い年月を経て非常に破損しているのが惜しまれる。
銅鏡三十面
国指定重要文化財
明和7年(1770)7月、この地方を襲った集中豪雨の際、山崩れによって当社境内から出土したもので経塚の伴出品と考えられる。平安時代の種々の形式を含み、蝶や鳥、草花などの絵画的図柄が施されている我が国の記金工史上貴重な史料である。
正重(短刀)
表に「正重」裏に「多度山権現」の銘があり、天分年間(一五三二~一五五五)の物と思われる。 三重県有形文化財
谷文晁による絵馬(たにぶんちょう)
当時の桑名城主松平定信公が当社に奉納された絵馬で、谷文晁が描かれた絵馬です。