日々の準備作業 (力尾区)

今日は日々の準備作業をお伝えしたいと思います。

今回は、『ぶち』の作成模様をお伝えしたいと思います。

 

『ぶち』とは現在の『鞭』のような扱いのもので、

・ 上げ坂の際に使用する、鞭の用途の『ぶち』
・ 贈答用の実際には鞭と使用しない『ぶち』
・ 5月5日に使用する『れいぶち』

の三種類のぶちが存在しますが

今回作成しているものは、奉納用の『ぶち』となり

5月4日夜に行われる鞭祭りの際に神社への奉納される『ぶち』となります。

また使用される材料は、竹、色紙、水引、糊など旧来からある物で作られています。

 

(左が騎手 右が後ろ身)

昨年騎乗した騎手が『後ろ身』という役目を担い、本年の騎手へ作業を指示を行います。

今回は、『後ろ身』が本年の騎手に対し『ぶち』の先端部分の

『ふさ』といわれる部分を指導し作成しております。

『ぶち』には半紙や色紙を多く使用し、ハサミによって切り分け

作成されています。

この半紙や色紙のカット作業は基本的に騎手の作業となります。

また騎手はすでに精進潔斎期間になっており、『貸し借り』は出来ない為

4月2日に騎手決定後に自分用のハサミを買うのが毎年の通例です。

次に切り分けた、半紙や色紙を竹へと巻きつけ糊で貼り付けていきます。

この糊も騎手が自分で小麦粉を水で溶き、煮詰めたものを使用しています。

写真下部の青いものが完成した『ふさ』となります。

それを青年会が水引にて竹に固定していく作業となります。

 

騎手と後ろ身は、ひたすら紙を切り続ける作業となります。

普段使わないハサミでひたすら切り続けます。

紙が曲がって切られていては、完成品も曲がってしまいます。

ひたすら精神鍛錬のごとく、大量にまっすぐ切る事が毎晩続きます。

朝は早朝から騎乗練習、日中は学生、夕方から夜は紙を切り続ける作業

しかも、早朝に行う速足の練習は危険度は少ないのですが

1番肉体的に辛い練習となります。

過去の騎手経験者も私もそうでしたが、逃げ出したくなる練習です。

精神的に1番辛くなる時期となります。

いくら周辺の子達が助けたくても助ける事はできません。

練習をサボれば、坂を駆け上がるどころか

即、落馬や怪我に繋がるのです。

騎手経験者は皆ぶつかる壁です。

上げ坂の壁を駆け上がる前に

クリアしなければならないのです。

辛いけど頑張れ!みんな応援してるぞ!

 

y.hirukawa

 

騎乗練習④ 早足後半(力尾区)

前回のに引き続き早足練習についてお伝えしたいと思います。

また区/組織についてお伝えしたいと思います。

 

各御厨は、祭事を遂行するに当たり様々な役割を分担しています。

私が所属している『力尾区』は簡単に図にすると下記のようになります

 

 

 

 

 

 

 

高校生の年代になると『青年会』と称するグループに所属し、祭事の様々のことを学びます。

騎手は基本的に『青年会』の中から選ばれることになります。

この『青年会』の代表を『青年会幹部』と称しております。

この『青年会幹部』を務めると、次に『消防団』と称するグループに所属することになります

消防団は、祭馬を1頭を2人で紐で連れ歩く役目の『口付』と

警備を行ったり、口付への指示を行う『正団員』の二つのグループによって構成されます。

口付の代表を『元老』と称し、祭事の安全確認・祭馬の移動・青年会へ指示を行っています。

正団員の代表を『小頭』と称し、祭事の安全運営や速やかの進行など指揮権を持っています。

 

力尾区/御厨の代表は『力尾区区長』となります。

その他、多くの役職名があるのですが今回はここまでにしたいと思います。

≪ 力尾区で使用している役目職名であり、他地区はまた大きく異なる事もあるようです。 ≫

 

 

 

 

 

今回は週末で消防団より人が派遣されており、にぎやかな練習風景となりました。

練習場到着

 

 

 

 

 

 

最初は先輩に連れられて『早足』練習開始

 

 

 

 

 

 

 

隣地区も練習を開始のようです。

 

 

 

 

 

 

 

帰り道は一人で騎乗

 

 

 

 

 

 

なかなか騎乗がうまくいかず、途中で止まってしまいます。

 

 

 

 

 

 

まだ桜もつぼみのまま、練習もつぼみ状態。。

 

 

 

 

 

 

祭事の騎乗練習格好です

 

 

 

 

 

 

 

少々格好はよろしくありませんが、あくまで基本はこのような形で練習が繰り返し行われます。

練習評価

  • 手の位置はバッチリ!
  • 重心が後ろ過ぎる
  • 鐙が外に向いているのを修正

 

 

2回目練習開始

 

 

 

 

 

 

練習評価

  • 手の位置が下過ぎる
  • 重心位置ほぼ理想的
  • 鐙が外へ向いているのを修正

 

 

落馬の危険もあるので、青年会幹部自ら併走

 

 

 

 

 

 

 

何度か練習しているうちに、練習馬は走りたくて仕方ないのですが

騎手が必死になだめています。

 

 

 

 

 

 

落馬に備えて、誰かが近くを付き添います。

 

 

今日の練習はここまで!

 

 

 

 

 

 

この練習馬も今日まで、初日から今日までお疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

最後は全身を洗い上げます。

 

 

 

 

 

 

 

次回より、練習馬が交代となります。

練習馬もいろいろ個性があります。

・突然走り出す馬

・機嫌を損ねると一歩も動かなくなる馬

・突然立ち上がる馬

祭事も3回の坂上げに対して、使用する祭馬も3頭となります。

いろいろな馬に対応するのも騎手の技術となります。

y.hirukawa

騎乗練習③ 早足前半(力尾区)

今回は初めての週末に行われた練習で、

ギャロップと並足の中間あたりの

チョコチョコ小走りした早足の練習をお伝えしたいと思います。

 

祭事に使用する祭馬は、通常の乗馬用装備とは異なり

古式装備を使用します。

 

 

 

 

 

 

 

轡や鐙や鞍を除き、布に関する物は

基本的に青年会により毎年自作していきます。

 

 

 

 

使用する鞍

 

 

 

 

 

 

 

 

青年会が練習馬にハミを装着

 

 

 

 

 

 

騎手はその間に脚絆を巻き、プロテクタを装着

後ろ身がふざけていますが。。。

 

 

 

 

 

 

後ろ身が鞍を締める

 

 

 

 

 

 

準備完了

 

 

 

 

 

 

練習場へ向かう

 

 

 

 

 

今回はここまでとさせて頂きたいと思います。

続きは次回続きます。

 

このように青年会の所属している高校生から20歳前後の子達は

毎日早朝から練習、日中は学校や仕事を通い、夜は準備をしています。

この青年会の所属している子達のこの活動は無報酬です。

アルバイト代が出るわけではありません。

あくまで地域貢献、地域への奉仕作業となります。

わずかな期間ではありますが、この青年会の子達は

同じ同級生が部活動や趣味に費やしている時間を地域奉仕へ使っております。

ですが、他の同級生たちが得ることはできない多くの経験を得ているものと

私は思います。

y.hirukawa

騎乗練習② 騎乗方法 (力尾区)

先日お伝えした初練習ですが詳細についてお知らせしたいと思います。

騎乗方法は、祭事では特殊な騎乗方法がとられています。

また、各地区によって様々な工夫がされています。

 

 

 

通常の乗馬は

  • 手綱は長く持ち、両手を鞍の近くに置く
  • 鞍と鐙を繋ぐ帯は長めで、重心は両足の親指に置き、膝を軽く曲げる
  • 馬の動く反動を上半身で抜くようなイメージで、上半身は地面に対しおおよそ垂直

 

 

 

 

 

のようなイメージです。

 

競馬の騎乗方法は

 

 

 

 

 

 

  • 手綱は長く持ち、両手を鞍の近くに置く
  • 鞍と鐙を繋ぐ帯は短めで、重心は両足の親指に置き、膝を大きく曲げる
  • 馬の動く反動を下半身でで抜くようなイメージ?上半身は地面に対し水平

かと思います。

(私の感想で、実際のイメージとずれているかもしれません)

 

祭事の騎乗方法

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 手綱は短く持ち、両手をタテガミに置く
  • 鞍と鐙を繋ぐ帯は短めで、重心は「かかと」に置き、膝を伸ばす
  • 馬の動く反動を上半身で抜くようなイメージで、上半身は地面に対しおおよそ斜め45度

 

 

このように『乗馬』『競馬』『祭事』と乗り方は大きく異なります。

祭事の乗り方は、祭事の大きな目標である

『坂を駆け上がる』

事を大前提に壁の前の力坂を勢いよく駆け抜け、壁を飛び越える為に

過去より考えられたものと私たちは考えております。

 

 

y.hirukawa

騎乗練習 (力尾区)

騎手として決定し、御祓いを受けた後に本格的な練習となります。

練習開始と言っても、騎手は乗馬経験の無い者が大半です。

祭事に使用する和式の鞍を使用して騎乗したことがある騎手は皆無となります。

よって最初は特におとなしい練習馬を使用します。

最初は、先輩たちに引かれて『並足』から練習です。

・練習風景1

 

 

 

 

 

 

 

 

・練習風景2

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は練習の詳細をお伝えしたいと思います。

y.hirukawa

騎手 御祓い (力尾区)

神占式により騎手も決まりました。

4月2日の早朝に騎手は黒の足袋を履き、きゃはんを巻いて、

ヘルメットとプロテクターを着用して練習馬に跨り多度神社へ赴き

騎手と青年会はお祓いを受けることになります。

練習は4月3日から隣地区の堤防を借りて4月25日あたりまで練習を行います。

・お祓いを受けた後の騎手

 

 

 

 

 

 

 

 

・これから20日あまり練習を行う馬場

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は、初練習の模様をお伝えします。

y.hirukawa

4月1日 ② (力尾区)

騎手決定の夜がやってきました。

本年は力尾地区が花馬ということもあり、騎手への立候補者もあった模様で

一安心でしたが、近年は少子化もあり、なかなか候補者が出ず

3月末まで、区の代表が『騎手選定に候補をお願いします』と

地区内を歩き回るのが多くなってきておりました。

ここにも少子化の影響があるのでしょうか?

 

・神占式にて選定された結果を開く

 

 

 

 

 

・騎手が決定しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

主役である騎手を務めるだけでも大変なのですが、本年は花馬ということもあります。

本人は2重のプレッシャーに苦しむかもしれませんが、

無事祭事を最後まで務めてほしいものです。

y.hirukawa

4月1日(力尾区)

本年も多度祭りの季節がやってきました。

本年度、花馬地区を務める力尾区を代表して活動を色々御紹介したいと思います。

多度祭りといえば『上げ馬』が注目されますが、当日までには色々な関係者の苦労によって

成り立っております。

文章、写真ともに素人ではありますが多くの方に御覧頂ければ幸いと思います。

 

・力尾区の青年会準備風景

・練習馬も到着

・ 騎手決定の長い夜

次回は、騎手決定の瞬間などを掲載予定しております。

y.hirukawa

早速、騎手と馬の祓い

「神占式」で選ばれた騎手が馬と共に神社へ

神職によりお祓いが行われました。

神占式により、多度祭 神児・騎手選ばれる

本日四月一日に多度祭最初の神事「神占式」が斎行されました。

この神事により神児・騎手が選ばれ、いよいよ多度祭の始まりです。

写真は「神占式」です。

 

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